絵を描く仕事で手を常に酷使している患者さんの話。
手を酷使しすぎて手がペンを持つ形で固まってしまい、指が真っ直ぐに伸びなくなったという主訴。
この患者さんは昔からずっと来院してくれている人です。絵を描く仕事なので手が動かなかったり痛かったりすると仕事に支障をきたすという人です。最近は壊れた時に治しに来るペースで来院いただいています。今回も久しぶりに来院されたのでせっかくなのでブログネタに協力してもらいました。
初診は数年前になります。当初、本当に痛がり屋さんだったので腕に4本しか針を刺せなかったのですが、それの4本でも効果があったので鍼治療を継続して、ちゃんと治すことができました。今では全身の施術のときは120本くらい刺せるようになりました。
この経験から「痛くても治療効果を感じてもらえれば継続して治療することができる」ということを学びました。治療に関係する筋肉を全部細かく打ってあげたほうが効果が出る。と思って開業当初はメッタ打ちしていましたが、このように痛みに弱い患者さんもいると知り、その対策として少ない本数から始めて徐々に慣らして最終的に関連する筋肉にしっかりと刺せるように誘導していくのも施術者の技量だということを知りました。患者に育てられました。実際に施術させてもらった患者さん達に感謝です。
今回はまた手が開かないと言い、固まっている部位を「ここらへん」と本人が示してくれるので鍼を刺す私は簡単です。ベテラン患者さんあるあるなのですが、本人が固まっている筋肉を理解しているパターンです。一度固まった筋肉がゆるむと今度は凝り固まってくるのがわかるようになるようで、ベテラン患者さんに鍼を打つのはこちらは簡単です。難しいのは初めての患者です。今回も本人が気になるという部位を打つことにしました。前腕の肘の近くに指や手首を動かす筋肉が集まっているのでそれを狙って刺しました。手部は、てのひらの内在筋のうち小指側から2本針を刺しました。エックスメンでいうウルヴァリンの爪が生えている部分を狙って刺します。




私自身、鍼治療は痛い治療方法だと思っています。マッサージで治るならそれが良いと思っています。ただ、深い場所の筋肉が原因で痛みを抱えて悩んでいる人達がいるというのも事実です。そんなニッチな患者のために私の技術はあります。巷で普通にある治療院ではありません。本当に悩んでいる人が来るマニアックな治療院だと思います。整体、マッサージ、その他なんでもよいですが痛くない方法で治る人はそれがベストです。それが効かなくなったら当院の出番かもしれません。
「どのくらい痛いか?」を聞かれることがよくあります。痛みは個人差が大きいので一概に「痛い」というのは難しいのですが、「痛くないですよ」と言って痛かったら文句を言われるので「針を体に刺すので普通は痛いですよ」と言って説明しています。
ただしこれも実際に経験した話ですが、中には「気持ちいい」「そこに刺して欲しかった」「痛くないじゃん。脅かしすぎだ」と言われることもあります。なので痛みについては個人差が大きすぎるので説明がむずいです。逆に過去に2名は話を聞いて怖くなって施術せずに帰った人もいます。もしかしたら鍼を打ってみたら痛くなく、効果もあり、治るかもしれない人を帰らせてしまったのかもしれませんが、、、本当に難しいことです。
なので私の鍼治療が怖いと思う人は、まずは近所の接骨院やマッサージに通ってみて治るか試してみる、優しい痛くない鍼治療を謳っている院へ行ってみる、ということが第一選択だと思います。当院は人生初の鍼治療とか、痛みに弱いとか、治す覚悟がない人には敷居が高いと思います。あと病気が原因の人は来ないでください。病気は治せません。
以上が最近カルテを整理していて思った、一回で来なくなる人を研究した結果です。