首の骨の一番上と後頭部の骨の隙間が詰まった感じで固まっているという主訴の患者さんの話。
デスクワーカーで目を酷使しドライアイも相まって目がヤバイとも言っていました。後頭部の筋肉を緩めると目が開きやすくなるので当院では一般的な肩こりの鍼を打ちます。
患者さん本人が「固まっている」という右の後頭部あたりに鍼を刺す時に異常な硬さの手ごたえを感じました。鍼が曲がって刺入できませんでした。石のように硬い部分は骨か?と感じるくらいカチカチですが、解剖学の教科書的にそんな場所に骨は無いので筋肉と判断して特殊な鍼を使うと刺さりました。刺さるなら筋肉ということになります。このような筋肉を緩めるのが私の鍼治療です。
ここまで固まると知覚が鈍っている人が多い気がします。普通ならば痛くてギャーギャー騒ぐ人がいますが、この人は「痛く無いです。ザクザク音がします」と言ってピースしていました。知覚鈍麻を起こしているのではないか?と推察します。
こういう人は5回、10回と施術を重ねていくと徐々に血流改善して知覚神経が反応するようになるので「回を重ねると鍼が痛くなった」「施術が下手なのではないか?」と文句を言いますが、まったく逆で「深く鍼を刺して痛くない方が病的ですよ。痛みを感じて正常です。痛みを感じるのは治ってきた証拠です」と言ってあげます。
特殊鍼で後頭部の骨をこするように固まっている範囲を細かく打ちました。このあたりがゆるんで血流が回復すると本人が感じている症状も改善することが多いです。




この人と同じような症状や仕事環境の人でお悩みの方はぜひ一度おためしくださいね。1回では2、3割改善すれば良い方です。10〜20回くらいやればひと段落している人が多いように思います。
仕事の姿勢が原因で固まる人は仕事場の環境改善もしなければゆるめてもまた凝り固まるという無限ループに落ち入ります。鍼治療と並行して運動療法もすると良いでしょう。
痛みは人それぞれ感じ方が違うのでよく「痛いですか?」と聞かれます。心配の方はまずはウチではなくて、他の「痛くない針」を売りにしている治療院へ行ってください。痛くない針で治る人もいるはずなので初手からウチにくる必要ないと思います。まずは優しい鍼治療をやってみて、効果を自分で評価して、それでも改善しないならば深く刺す鍼治療を試したら良いと思います。本人の症状が治ればどこへ行っても良いと思います。個人差が大きいので刺してみないとわからないですが私は痛いと思います。逆に「気持ちいい」とか「耐えられなくはない」という人も多くいます。
痛みに弱い人は「細い針でやってくれ」「本数を少なくしてくれ」とわがままを言ってきます。そんな時も私はやさしく対応します。「痛くて短期決戦 or やさし目にやって長期戦」どちらか選んでもらってそれに対応するくらいの器量は持っています。しかし、細い針でやってほしいのなら「他所へ行ってくれればいいのに」と内心は思います。なぜなら「治れば良い」ので私は自分の身体に打って効果を感じる、一番効いたと思った鍼を学び修行して開業しています。自信があり効果があると思っている針術でやっています。それは固まった筋肉にがっちり太い針を刺すという針術です。なので細い鍼を使えとか言われても片手落ちの効果しかでなければ、それでもいいのかなぁ〜と思ってしまいます。自信もない細くて少ない鍼を打って「効果がない」と言われるのも尺に触ります(いつもここら辺がとってもなやむんですよ〜😓)
当院に来る人に聞いてみたら、ネット検索をして探して来る人が多いようです。なので「探してまで来る人」は相当悩んでいる人だと思います。ホームページを隅々まで読んでから来院してくれます。そんな人のチカラになれれば良いと思いますが、痛みに弱い人とか人生で初めて鍼治療をする、という人はまずは近所の鍼灸院やマッサージ屋へ行くことを勧めます。それで治れば良し、治らなければウチに来れば良いと思います。
あと『魔法のように1回で治るということは無い』ので3回はやってみて効果測定をします。1回では治せません。漫画の読みすぎで「針は1回で治るんでしょ」という人は1回で治せるという治療院へ行ってください。私は数回かかります。あと病気も治せません。以前カチカチなのに「針を使わないで治してくれ」という人は帰ってもらいました笑