腰・背中について


ギックリ腰

ギックリ腰とは疲労や準備運動不足で筋肉の温度が上がっていない時に、体を動かした瞬間にグキっと痛みが走りそのまま痛みで動けなくなる急性の症状です。筋・筋膜性腰痛症といわれ、椎間板ヘルニアや腰椎分離症などの明らかな所見が無いことが特徴です。筋・筋膜以外に靭帯や椎間関節障害などが痛みの原因なことも考えられている。脊柱起立筋などの背筋郡の緊張と筋肉の圧痛が認められます。

発生機転としては、運動やスポーツによる使いすぎ(オーバーユース)、腰部の単純な筋疲労などがあり、腰部の疲労の原因として腹筋郡の相対的な筋力低下などがあります。

一般的な腰痛の75〜80%は、はっきりした原因が存在していないといわれています。原因が明確なものでは骨の異常によるものが多く、変形性腰椎症、すべり症、圧迫骨折、脊椎骨折、脊柱管狭窄症などがあります。また内臓の疾患が腰痛の原因になることもあり、腎盂腎炎、腎結石症、膵炎、胆嚢炎、胆石、前立腺炎、尿路結石、子宮内膜症、月経前症候群などがあります。筋肉が原因のものと内臓の病気が原因によるものをしっかり判別することが重要です。

ギックリ腰になってしまったときの対処法は、まずは安静にしてアイシングをしましょう。痛めた直後は筋肉に炎症がおこるので無理に動かすと炎症を広げてしまうことになります。まずは痛みの少ない姿勢で痛い部位を冷やします。冷やす道具は氷をビニール袋にいれて空気を抜き真空にすると皮膚表面に密着してよく冷えます。

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